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桐唐草 (キリカラクサ)

110-525C

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堂々とした重厚感に、どこか粋な風情がただようレトロ感いっぱいの錦織の打掛です。踊るように賑やかに配されているのは桐唐草。高貴な文様として婚礼衣裳に多用される文様です。地は銀箔で織り込まれたさや型や裏葉柳(うらはやなぎ)色がすっきりとしつつも華やかな朱色や金糸が和の格調高さを引き立てます。さらに紺色をアクセントにあしらうことで粋な印象を持たせ、和の伝統を感じさせつつも重くなりすぎない一枚に仕上げました。

[ 組織、技法 ]

堂々とした重厚感に、どこか粋な風情がただようレトロ感いっぱいの錦織の打掛です。踊るように賑やかに配されているのは桐唐草。高貴な文様として婚礼衣裳に多用される文様です。地は銀箔で織り込まれたさや型や裏葉柳(うらはやなぎ)色がすっきりとしつつも華やかな朱色や金糸が和の格調高さを引き立てます。さらに紺色をアクセントにあしらうことで粋な印象を持たせ、和の伝統を感じさせつつも重くなりすぎない一枚に仕上げました。

[ 文様の意味 ]

古代中国の言い伝えにより、桐の木には太平の世に現れる鳳凰が棲むといい、吉祥文様として尊ばれてきた。天皇のみが着用される禁色の衣裳に描かれているのは桐・竹・鳳凰で、また天皇家の紋として、一般での使用が禁じられていた高貴な文様であった。桐は成長が早いため、娘が生まれると桐の木を植え、嫁入りの際にその桐で箪笥を作って持たせるという風習もある。

[ その他 ]

(コンセプト) 昭和初期頃のアンティークの丸帯の趣を表現。大振りの柄に強めの色彩が特徴。大胆な構成がレトロ感を高めている。しかしながら、割り付け文様で絵緯糸をとじる”柄とじ”を用いる、背景の地箔の紗綾形文様を御簾状にする等、細やかな工夫で変化と抑揚をつけた。大味に見えてその実細部にこだわった衣裳である。