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典雅花車文(テンガハナグルマモン)
110-531D
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昭和初期の丸帯をモチーフに、花車に鶴が舞飛ぶ意匠を、唐織綴という最高級西陣織により総絵羽で整織した、他に類をみない逸品です。当時の織物を丹念に研究し、特徴であった日本画のようなぼかし表現が、唐織特有のボリュームと重なり、重厚な織物の中にも優しく華やかな印象を与えます。糸の色遣いにもこだわり、あえて白糸ではなく生成り色を用いることで落ち着きのある印象に仕上げました。綴織特有の金杢の地と相まって格調 高くも華やぎある花嫁姿を印象付けます。
[ 組織、技法 ]
昭和初期の丸帯をモチーフに、花車に鶴が舞飛ぶ意匠を、唐織綴という最高級西陣織により総絵羽で整織した、他に類をみない逸品です。当時の織物を丹念に研究し、特徴であった日本画のようなぼかし表現が、唐織特有のボリュームと重なり、重厚な織物の中にも優しく華やかな印象を与えます。糸の色遣いにもこだわり、あえて白糸ではなく生成り色を用いることで落ち着きのある印象に仕上げました。綴織特有の金杢の地と相まって格調 高くも華やぎある花嫁姿を印象付けます。
[ 文様の意味 ]
花車は満ち足りて豊かであることをあらわす吉祥文様。花車文様は古くから見られるが、四季の花を満載した現在主流をなしているものは江戸時代に流行り出した形式のようである。鶴は一品鳥とも呼ばれる吉祥文様の代表格。平安時代から長寿の象徴とされ、瑞鳥とされた。その優美な姿からも、様々に意匠化されて尊ばれている。
[ その他 ]
(コンセプト) 昭和初期の丸帯をモチーフに最高級の唐織綴の織物で打掛の整織に挑戦した。 徹底的に糸遣いにこだわり、アンティークの織物のような落ち着きがあり格調高い印象になるよう、配色に苦心した。